探偵の調査費用についての疑問
探偵の調査費用についての疑問を解決
探偵は、人生で1度頼むか頼まないかというほど、日常生活をする上では馴染みが無い方が多くいらっしゃると思いますので、いざ「初めて依頼してみよう」となった時に料金システムや費用面で多くの疑問や不安があると思います。
本記事を通して、探偵の料金に関する疑問を解決できたらと思います。
この記事を読むための時間:5分
探偵の料金プラン
まず初めに、代表的な探偵の料金プランをご紹介します。
・時間制
↪パックプラン
・成功報酬制
↪完全成功報酬制
・稼働制
大きく分けると3種類あり、どの料金形態を取り入れているかは各探偵事務所(社)によって様々です。
それぞれの特徴、メリットとデメリットをお伝えします。
時間制
時間制の特徴は
調査をする「時間」に対して料金が発生します。
探偵業界で主流の料金プランです。
【例1】1時間10,000円(調査員1名)の計算方法
調査員1名が5時間の調査を実地 | 調査員1名が10時間の調査を実地 |
↪10,000円×1名×5時間=¥50,000円 | ↪10,000円×1名×10時間=¥100,000円 |
【例2】1時間10,000円(調査員1名)を調査員2名にした場合の計算方法
調査員2名が5時間の調査を実施 | 調査員2名が10時間の調査を実地 |
↪10,000円×2名×5時間=¥100,000円 | ↪10,000円×2名×10時間=¥200,000円 |
調査料金は必要時間分だけで済みますが、諸経費が別途請求のところが一般的です。
※諸経費・・・車両代(車やバイク)、ガソリン代、交通費(タクシー、バスなど)、パーキング代、高速道路代、機材代、報告書作成代
パックプラン
長時間の調査ならお得になるパックプランがあります。
・10時間のパックプラン
・20時間のパックプラン …etc
10時間単位でパックプランを用意している探偵事務所(社)が多いです。
短時間の依頼では基本料金1時間10,000円でも、パックプランなら
↪1時間9,000円と割安になっているところもあります。
前述した※諸経費がパックプランの料金に含まれている
↪諸経費込み
【例】1時間10,000円(調査員1名)
契約内容 | 1時間料金 | 調査時間 | 総額 |
時間制 / 1時間単位 | 10,000円 | 20時間 | ¥200,000 |
時間制 / パックプラン | 9,000円 | ¥180,000 |
上記の例だと、どちらも同じ時間の調査をしたのに、200,000円も安くなっています。
お見積りの段階で「数時間の調査では証拠が撮れない」と判断できたら、パックプランがオススメです。
例えるなら、パックプラン=まとめ買いの値引きのようなものです。
また、時間制は30分単位や1時間単位で調査の延長も可能なので、必要な時間にだけ費用を充てる事ができ、無駄のない調査が可能です。
調査をした時間、対応した調査員の人数によって調査料金が発生するので、成果の有り無しにかかわらず料金が発生します。
メリット
・短時間の調査依頼なら、少額で済む
・事務所によっては調査員人数、調査時間に応じた割引がある
デメリット
・契約した時間内で望む結果が出ないと、見積料金(契約時の調査料金)を超えてしまう
・結果が出なくても料金が発生する
成功報酬制
成功報酬制の特徴は
調査が成功しないと料金を払わなくて済む事、調査時間に関係なく料金が定額である事です。
成功報酬制では重要なポイントがあります。
それは、「何が成功なのか」という点です。
「浮気調査」で例えると
↪1度でも不貞と言える証拠が撮れたら成功
↪慰謝料請求できるだけの確実な証拠が揃ったら成功
↪浮気相手との2ショットが撮れたら成功
などがありますが、「お客様自身が求める成功」と「探偵事務所の成功」が違うとトラブルになりますので、成功の定義をしっかり明確にして、納得できる内容で依頼する必要があります。
成功報酬制は2種類ある
・成功報酬制
・完全成功報酬制
この2つは区別されており、以下の通りです。
契約内容 | 着手金 | 成功報酬 |
成功報酬制 | ○ | ○ |
完全成功報酬制 | × | ○ |
着手金・・・着手する為の費用、成功か失敗に関係なく支払う料金
成功報酬・・・成功した時のみ支払う料金
成功報酬制は着手金のみ支払えば依頼でき、完全成功報酬制は0円で依頼できるので、どちらも魅力的ですが、依頼された探偵側からすると成功しないと赤字になるリスクがある為、成功報酬制や完全成功報酬は高額に設定されています。
時間制だと100,000円で結果が出るような依頼でも、成功報酬制や完全成功報酬制だと以下のような総額になります。
【例】
契約内容 | 着手金 | 成功報酬 | 総額 |
成功報酬制 | 100,000円 | 100,000円 | ¥200,000円 |
完全成功報酬制 | × | 300,000円 | ¥300,000円 |
※調査に関わる情報量が不足しているなどの理由で、探偵側から成功する見込みが低いと判断されると、成功報酬制での依頼は断られる場合があります。
↪浮気相手と会う日時が特定出来ていない
↪浮気相手の情報が全く無い など
メリット
・依頼するハードルが低い
・成功した時のみ、全額支払えば良い
デメリット
・短時間で成功した場合、時間制で依頼するより料金が割高になる恐れがある
・情報量が不足していると、依頼を断られる恐れがある
稼働制
稼働制の特徴は
1稼働(1セット)ごとに料金が発生します。
これだけ聞くと分かりずらいですが、各探偵事務所(社)が1稼働3時間(1セット3時間)や1稼働5時間(1セット5時間)など、1稼働の時間を定めており、1回調査で定められた時間までは料金が一律という料金システムです。
【例】1稼働3時間=30,000円 / 1稼働5時間=50,000円の場合
契約内容 | 調査時間 | 総額 | |
1稼働3時間 | 0時間~3時間 | ¥30,000 | |
1稼働5時間 | 0時間~5時間 | ¥50,000 |
【例】1稼働5時間=50,000円 / 稼働分の計算方法
契約内容 | 調査時間 | 稼働数 | 総額 |
1稼働5時間 | 0時間~5時間 | 1稼働 | ¥50,000(1稼働分) |
5時間~10時間 | 2稼働 | ¥100,000(2稼働分) | |
10時間~15時間 | 3稼働 | ¥150,000(3稼働分) |
1稼働5時間で調査を依頼した場合
↪調査が3時間で終えても1稼働分の料金が発生し、調査が5時間で終えても、1稼働分の料金が発生します。
↪5時間~10時間で調査を終えると2稼働分の料金になり、10時間以上~15時間以内で終えると3稼働分の料金になります。
メリット
・1時間毎の料金を気にしないで済む
デメリット
・時間が残るほど損してしまう
まとめ
探偵業界の料金プランを大きく分けてご紹介しました。
今回ご紹介した以外にも、独自の料金プランを用意している各探偵事務所(社)も存在します。
探偵業界は料金トラブルが多いので、本記事を通して料金プランをしっかりと理解し、お客様のご意向に沿った「探偵を選ぶ基準」としてお役立てれれば幸いです。
前の記事へ
« 離婚する前に知っておくべき 離婚の種類次の記事へ
離婚調停を深堀りして解説 »