探偵が持つ調査道具には何がある?意外な道具や活用方法も紹介
ドラマや漫画では、変装したりメガネなどに仕込んだ特殊なカメラで証拠写真を撮影したりと、様々な道具を用いて事件を解決する探偵の姿が描かれています。そのため、実際の探偵もドラマのような特殊な道具を使っているのか気になる人も多いでしょう。そこで本記事では、実際の探偵が持つ調査道具と使い方をご紹介します。
この記事を読むための時間:4分
探偵が持つ主な調査道具
探偵が主に持つ調査道具と使い方を解説します。
カメラ
カメラは探偵にとって最も重要な道具のひとつです。カメラは証拠収集の際、決定的な場面を映像として残すことができます。一昔前はフィルムカメラが主流でしたが、カメラ製造の技術が進んだ現在ではビデオカメラ、一眼レフカメラ、デジカメが一般的に使われています。
カメラの種類やモデルごとに長所と短所があるので、2台~5台ほどのカメラを場面に応じて使い分けています。
↪カメラ本体が小型で街中での撮影に向いているが、夜間は低画質のカメラ
カメラ本体が大型で街中での撮影には向かないが、夜間でも高画質のカメラ
など状況に適したカメラを使用します。
また、依頼内容によっては長時間の撮影になる事もあるので、カメラの予備バッテリーも大量に携帯しています。
スマートフォン
探偵の調査は多くの場合、複数人のチームで行われますが、調査を進めるにあたり連携が非常に重要です。そこでスマートフォンの通話機能や、メッセージアプリが役立ちます。また、スマートフォンにはカメラや位置情報を共有できるアプリ、交通費の支払いを簡単に済ませられるお財布機能など、様々な機能がついています。
「スマートフォンは1人1台」の時代なので、街中や飲食店の中、ホテルのロビーなどで手に持っていても何ら自然の光景です。望遠(ズーム)した時の画質はちゃんとした撮影機材に劣りますが、調査対象とかなりの至近距離でも場所を問わず、自然に撮影する事もできます。
このようにスマートフォンは連絡手段だけではなく、調査道具としても使うことができるため、探偵の必需品と言えるでしょう。
イヤホン
探偵は、尾行しながら撮影できないと仕事になりません。
複数人の調査員で調査にあたる場合には、調査員同士で通話して連携を取りつつ、尾行しながら撮影することが求められます。スマートフォンで片手が使えないとなると、ビデオカメラなどの撮影機材を片手で持って撮影しなければいけません。そうすると撮影の質が落ちてしまう若しくは撮影できない恐れがあります。
しっかりと撮影できる環境を作る、という意味で両手が使える状態になるイヤホンは必要です。
おまけ程度ですが、繁華街などで張り込みをしていると、客の呼び込みで声を掛けられてしまうことがありますが、イヤホンをすることで声を掛けられる頻度をかなり抑える効果もあります。
小型無線機
探偵同士の連携はスマートフォンで取ることが多いですが、スマートフォンは使用の際に
・ロックを解除
・通話アプリ起動
・発信する
と行程が多いです。
そのため、他の調査員へ即座に状況を共有したいときは、いつでもすぐに通話ができる小型無線機が重宝する場面もあります。
ICレコーダー
音声情報の記録に欠かせないのがICレコーダーです。調査対象者の会話が重要な証拠となる場合に必要となります。また、聞き込みの際に聞き落としがないように補助として録音や、尾行や張り込み中のメモ代わりとしても使われます。
交通系電子マネー
探偵の調査活動では、交通機関を使って移動することが多いため、交通系電子マネーも必須アイテムのひとつと言えます。電子マネーが登場するまでは、移動に備えて小銭を持ち歩いており、それが探偵の必需品でした。
しかし、尾行中は切符を購入している間に、対象を見失ってしまう恐れがあります。そのため、現在では小銭に換わって交通系電子マネーが探偵の必需品となっています。
変装用の服・小道具
尾行調査中、長時間の尾行を同じ格好のままで行うと調査対象に気付かれてしまう恐れがあります。そこで、探偵は尾行する際に変装用の着替えやメガネ、帽子などの小道具を持ち歩きます。
探偵の変装というと、黒ずくめの服やつけ髭、カツラ、サングラスをイメージする人も多いでしょう。しかし、黒ずくめの格好は意外と目立ちやすいもの。また、カツラやつけ髭などの特殊な変装は人の目に不自然に映りやすいため、変装用の服や小道具はあくまで普通のものを用意します。
探偵は様々な道具を駆使して調査を行っている
探偵が調査活動で使う道具は、スマートフォンやデジタルカメラ、交通系電子マネーなど一般人も日常生活で使うアイテムがほとんどです。探偵はこれらの道具の調査に使える機能を最大限に活かすことで、調査活動を効率的かつ正確に行っているのです。
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